こんにちは。政信です。
本日は全米ベストセラー著者ハイディグラント氏の話題書である「人に頼む技術」という本を読んだ感想レビューを紹介します。
仕事や学校、アルバイト、家庭など社会生活を送る上で人は誰かに何かを頼むことは多いと思います。
「この用紙をコピーしてくれないか?」「明日までにこの資料を作ってくれ」「今日のシフト変わってもらえない?」「明日車で駅まで迎えに来てくれないか?」
上司や部下、先輩や後輩、友人や家族など様々な関係性とシチュエーションで人は誰かに何かを頼みます。
その時に、こんな思いをした方はたくさんいると思います!
「頼み事をして嫌がられたらどうしよう….頼みづらいなぁ…..」
その解決策がこの本で学ぶことができるので、非常におすすめです。
下記より私の本書より学んだポイントの整理と感想を紹介したいと思います。(ネタバレを含む)
Amazonでの評価も高い!!
- 良い頼み方とは?
- 悪い頼み方とは?
- 人を上手に動かす3つの力とは?
悪い頼み方とは(コントロールされていると思わせる)
人の大事な心理的な欲求に「自律性」という言葉があります。自分の意思で自ら動くことです。
この自律性が奪われた時(誰かにコントロールされている感を感じたとき)に人はやる気を失います。
ある絵を描くことが好きな子どもたちに、上手く絵を書けたらご褒美をあげる実験を行いました。ご褒美を知った子どもたちは今まで以上に絵を描くことに力を入れました。
しかし、ご褒美制度をストップした途端に、子どもたちは絵を描くことを一切止めてしまったのです。
今まで自らの意思で絵を描いていた内発的動機がご褒美によって壊されてしまったのです。
ご褒美だけでなく、脅威・監視・期限・プレッシャーなどを使ってコントロールされていると思わせてしまうと人は自分の意志で動かなくなるのです。
お皿洗ったらお小遣いあげるねもダメってことだね。
人間が誰かを助けるのは、自分が良い人間でありたいと思うかららしいよ。だから相手に自分が良い人間と感じさせることがポイント。
良い頼み方(ちょっとお願いできますか?)
ニューヨークの通勤時の混雑駅にアンケート調査を行っており、2つの方法を試したようです。
- 「アンケート記入していただけませんか?」といきなり頼む
- 「ちょっとお願いできますか?」→「はい」→「アンケート記入していただけませんか?」
この結果、①は成功率57%であるのに対して、②は成功率87%と飛躍的に効果があったようです。
つまり事前に何かお願いすることを約束してから、頼み事をすることで相手が協力する確率は大幅に高まります。
約束することで、ノーということに抵抗感を覚えてしまうことが理由のようです。
しかし!!!!
このやり方で、お願いを引き受けられたとしても、「罠に嵌められた」と感じてしまえば、親身になって対応してもらえない可能性があるので要注意です。
人を動かす3つの力 ①仲間意識を活用する
人間は社会的な生物です。
そのため、人間は無意識のうちに人を自分の集団の内or外どちらにいるのかを判断するようです。
自分の集団外にいると判断した人間にはネガティブな偏見をもってしまう傾向があるようです。
逆に自分の集団の内にいるとおもうと贔屓する傾向があるようです。
その理由は 人間は自分の集団を繁栄させてることで、自分の生存確認をあげる性質が本能として携わっているからのようです。
つまり「仲間意識」がUPするような頼み方をすると、人が動かす効果が高いようです。
- 「一緒に」という言葉を使う
- 共通の目標に目を向ける
- 共通の敵を探す
- 共通の客観的事実ではなく、共通の経験や感情について話す
試してみよう!!!
人を動かす3つの力 ②自尊心を刺激する
自尊心=自分を優秀な者・善い者だと思う気持ち。プライド。
続いては自尊心=プライドです。
人は基本的に自分のことを優秀で善良な人であると見なしたがっています。
人の自尊心を高めるような行動には相手を動かす力があります。逆に自分のことを善い人間ではないという感情を抱かせる行動に対しては、目を背ける傾向があるようです。
この人の自尊心を高めるような頼み方をすると動いてもらう確率が高くなるようです。
ある研究ではおもちゃを片付けようとする3歳児に「親切なことをしなさい」ではなく、「親切な人になりなさい」と言われた子どもたちのほうが、片付けに積極的になったことが分かっているようです。
大切なのは「私は親切な事をした」ではなく、「私は親切な人だ」と感じられることのようです。
- 「これはあなたにしかできないことです」と言って頼む。
- 感謝をしっかり伝える。(感謝をされないと自尊心は高まらない)
- 感謝の際は相手の良いところをほめる。
人を動かす3つの力 ③有効性を感じさせる
自分が助けたことではあったのか?有効性はあったのか?
自分の行動には影響を及ぼしているのか?
人を助けることにおいて、有効性を感じることは、人を動かす大きな力になるようです!!
有効性を実感していると、長期的に人を助けようとする可能性が高まるようです!!
自分が寄付したお金が何に使われたか分からない寄付金よりも自分が寄付したお金が何に使われて、感謝状も貰える寄付金では、後者の方が圧倒的に満足度が高まったようです。
確かに、自分が助けたけど、何も影響が出ていないと「意味がなかったんだ」って感じて、やる気がなくなるよね;;;;
- 求めている助けがどんな結果をもたらすか、事前に明確に伝える。
- 相手が助けたことで、その後どのような変化が起こったかと伝える。
- 極力、相手の好きな方法を選ばせる。
感想
私もサラリーマンとして働く中で、誰かに何かをお願いするケースはめちゃくちゃ多いため、、この本のタイトルに興味を持ちました。
誰かに何かを頼む際に、相手が上手く動いてくれなかったり、引き受けてくれたは良いけど、相手は納得していないなど失敗した人も多いのではないでしょうか。
しかし、この本で紹介されている「仲間意識」「自尊心」「有効性」のポイントを意識するだけで、世界が変わった気持ちになりました。すぐにでも、試してみようと思いました!!
おすすめです!少しでも興味を持った方はぜひ!
翻訳書なので、読むのに少し苦労しました(笑)