こんにちは。NOBUです。
本日は星友啓氏の「脳科学が明かした!結果が出る最強の勉強法」の読書感想を紹介いたします。
著者:星友啓氏はスタンフォード大学のオンラインハイスクール校長として教育の第一線で活躍されており、最先端の教育方法とテクノロジーを活用して世界中の様々な子どもの学びをサポートされている方です。
本書にて最先端科学の豊富なエビデンスに基づく、最強の勉強法を学ぶことができます。
変化が激しい社会において、人は立場や年齢を問わず、進歩すれば何かを学ぶ続ける必要があります。
「学び」は人類が進化する過程で培ってきた最強の生存戦略と著者は言います。その能力を最大限生かす方法を本書にて知ることできるのです。
5人の登場人物による会話形式で構成されているため、読みやすい!!
- 記憶力がつく勉強法を知ることができる。
- 集中力がつく。
- 効率の悪い、効果の低い勉強をしなくなる。
- 頭のキャパシティーを増やす。
- 継続力、モチベーションを維持する勉強法を知ることができる。
構成
最初に本書は下記6章にて構成されています。
- 「学び脳」作りのために知るべきこと
- ワーキングメモリを最大限に活かす方法
- 最新&最強の記憶学習
- 「メタ認知」の覚醒テクニック
- 「社会脳」で差をつける勉強法
- 「学び」を続けるためのメンタル強化術
これかた私の学びになったと感じた箇所などを中心に紹介していきます。
ワーキングメモリについて
ワーキングメモリとは何か?
それは「ものごとを現在の意識に留め、それらを整理したり、組み合わせたりと、なんらかの「コマンド」を意識の中で実行する脳の働き」と述べられています。
要は頭の中だけでモノゴトを考えるということです。
例えば、車の運転中に今時速100kmだからあと15分で何kmすすめるのか考えるようなことです。紙に書いたりせず、頭の中だけで完結することがポイントです。
一般的に人間のワーキングメモリのキャパシティーは小さく、3~5つ程度くらいしか意識化に留めることができないと最新の研究で明らかになっているようです。
この限られたワーキングメモリを最大限活用することで複雑な問題を解決することができたり、理解力や分析力などが向上することができるようです。
ワーキングメモリを最大限に生かす方法
ワーキングメモリを最大限に生かす方法。
それはワーキングメモリに余計な負荷を与えない事!負荷を分散させる事です!
ワーキングメモリに大きな負荷を与えてしまうこと=マルチタスクです。
例えば話を聞きながら、ノートを取る行為はワーキングメモリに負荷を与えてしまっているようです。話を集中して聞いてから、ノートにまとめて書き出す方が効果的のようです。特に難しい話や新しいことを学ぶ際には注意すべきのようです。
学んだことを効果的に記憶する手法
勉強をする際、参考書に線を引いたり、ノートに書き出したり、ただ読むだけだったりと人によって方法があるかと思います。
本書では科学的に実証された具体的な勉強法が紹介されていました。
1つ目が「リトリーバル」です。
リトリーバルはノートやテキストを見ずに、自分の頭だけを使って学んだことを思い出すことです。100年以上の研究の積み重ねで高い効果が確認されている勉強法のようです。
ミニテストも同じ類で、勉強したことを自分の頭だけを使ってアウトプットするため、記憶定着力が非常に高いようです。
2つ目が「ブレインダンプ」です。
ブレインダンプは学んだことをドバっと出す(吐き出す・ダンプする)勉強法です。
声に出したり、書き出したり、誰かに説明したりするといいようです。
「最初は授業を聞くことに集中し、その後、学んだことをノートに書きだす」ということを15分サイクルごとに区切って行うことで、効果的に学んだことが身に付くようです。
聞きっぱなし、読みっぱなしで学んだ気になって結局覚えてない事よくあるよね。
「まとめノート」作るだけで終わりってのも効果ないってよ!
他にもたくさんの勉強法が紹介されていましたが、まずはリトリーバルとブレインダンプの2つから始めてみましょう!!
メタ認知について
皆さん、メタ認知という言葉をご存知でしょうか?
「客観的な自己」「もうひとりの自分」などと形容されるように、現在進行中の自分の思考や行動そのものを対象化して認識することにより、自分自身の認知行動を把握することができる能力である。
ウィキペディア(Wikipedia)
簡単に言うと「認知」の「認知」ということでしょうか?
この「メタ認知」という概念が学びの科学においても最重要なキーワードのようです。
メタ認知を活用した勉強法の1つとして、「ハイパー修正効果」が紹介されていました。
「絶対知ってる!」から「間違っていた!」と脳が予測の間違いが判明すると、報酬系ドーパミンが分泌して学習効果が高まるようです。
何となーく学ぶだけでなく、仮説を持つながら学ぶことで間違ったときに学習効果が高くなるようです!
「知らない事」を認識することが大切のようです。
社会脳について
人間は社会性をもった生き物であり、人間の脳は社会的な行動を動機づけるようにできているです。
その特性を活かし、誰かとコラボする、コラボできると期待するだけで脳内でドーパミンが分泌され、学習効果・記憶力が高まるようです!
社会脳を使った勉強法として誰かに教えることで理解を深める勉強法「ピア勉強法」があるようです。
たしかに「教えるが最大の勉強法」と良く言いますけど、社会脳としても意味があったことは驚きです!
しかし、このピア学習法は1人ではできません。しかし「教える想定勉強法」=誰かに教えることを想定して勉強することで同様の効果が得られるようです。
俺も試してみようと!
学習のモチベーション持続するために
最後に「学び」を続けるためのメンタル強化術です。
何かを続けるには「外発的モチベーション」ではなく、「内発的モチベーション」を持つ必要があります。
「内発的モチベーション」とは自分がその行動を行う事自体に動機づけられている状態。「外発的モチベーション」とはその行動によって、得られる地位・お金・報酬・罰逃れなどによって動機づけられている状態です。
しかし、いくら外発的モチベーションがダメ!と言われても現代社会では、地位やお金など「外発的モチベーション」を避けることは至難の業であり、そのために「内発的モチベーション」を意識して求め、維持していくことが大切と著者は述べています。
「内発的モチベーション」を維持するための1つとして、「SMART目標」と「ARC目標」の両輪で目標を設定することが紹介されていました。それぞれ下記の頭文字をとった造語です。
自分の目標は外発的モチベーションにまみれていたかもしれません。。試しにでも参考にして目標を設定してみようと思いました。
- Specific:具体的な目標
- Measurable:測定可能な目標
- Achievable:達成可能な目標
- Revalance:関連性ある目標
- Time-bound:時間制限付き目標
- Autonomy:自分から感(自分の意志であること・外発的要因はない)
- Relatedness:つながり感(他の人たちと関係性を広げる・社会貢献になる・人脈が豊かになる)
- Competency:できる感(自分の能力があがる・スキル知識が身に付く)
最後に・・・
いかがだったでしょうか。
普段、言い伝えのように根拠なく知っていた勉強法を科学的根拠あるものとして捉えることができ、これからの学び多き人生ですぐに活かせるような事を学ぶことでき満足です!!
自分の勉強法に自信がない方はぜひお手に取って読んでみてください!
星4つ!!!おすすめです!!!