皆さん こんにちは。
日本を代表するクリエイティブディレクター佐藤可士和(Sato Kashiwa)の著書「佐藤可士和の超整理術」をご紹介します。佐藤可士和氏のデザイン思考(整理術)が書かれている著書です。
私がこの本に出合った経緯も含めてご紹介します。
「企画」に関わる全ての人にとって、めちゃくちゃ参考になる本だと思います。
佐藤可士和とは・・・
佐藤可士和氏は多摩美術大学を卒業後、大手広告代理店である博報堂に入社。
2000年に独立しクリエイティブスタジオ「株式会社SAMURAI」を設立。
ユニクロやセブンイレブン、楽天、カップヌードルの日清食品など名だたる企業のブランディングを手がけている凄い方です。普段何気なく目にしている企業ロゴデザインは佐藤可士和氏のデザインだったりします。
「さとうかしわ」って読むんだね。
この本に出合ったキッカケ・・・
私が「佐藤可士和の超整理術」に出合ったキッカケは・・・
2021年2月から東京六本木の国立新美術館で開催されていた「佐藤可士和展」です。
正直、この展覧会を見るまでは「佐藤可士和」という名前を聞いたこともなかったです。
テレビ番組や広告等でこの展覧会を知って、軽い気持ちで見に行きました。
見に行くと感動!!!
ユニクロや今治タオル、ヤンマー、セブンイレブン、T-ポイントカード、くら寿司、三井物産などなどいつも目にしている企業ロゴが佐藤可士和氏によって手掛けられていることに知り驚きました。
展覧会を見ていく中で「この人の考え方を知りたい!」と純粋な興味が沸き、最後のミュージアムショップで本を爆買いしました。
以上が私が「佐藤可士和の超整理術」に出合ったキッカケです。
佐藤可士和展の詳細情報を知りたい人は公式ホームページにアクセス!
「佐藤可士和の超整理術」超要約
それでは「佐藤可士和の超整理術」の超要約を書かせて頂きます。
あなたは仕事や学校の課題で何かを企画して提案する機会はございますか?
その時に表面的な情報や思い付きで企画やアイデアを考えていませんか?
私のことだ・・・常に思い付きで生きている。
著書内の「問題の本質が見えないまま。対処していないか」という言葉が響きました。
何かを企画するという事は、つまり誰かの問題を解決するための提案ということです。
そのためには問題の根源・問題の本質を深く理解する事が重要と記されています。
表面的な情報で考えられた思い付きのアイデア・その場しのぎの対処では問題は解決しないということです。
そんな中で佐藤可士和氏の課題解決プロセスは下記のような流れとなります。(私の解釈も含めてます!)
- 状況把握(まずは情報収集)
- 視点導入(情報に視点を加えて問題の本質を探る)
- 課題設定(問題解決のために、クリアすべき課題を設定する)
プロセス①状況把握(まずは情報収集)
プロセス①は状況把握です。いきなり解決策を考えるのではなく、まずは企画提案を行うクライアントに関する情報収集を行います。クライアントとの会話「問診」などによって、状況把握する事が第一です。
戸建住宅を提案する住宅メーカーのお仕事に例えると、いきなり家のレイアウトを考えるのではなく、まずはお客さんの家族構成や住宅に対する考え方などをヒアリングしますよね。たぶん。
プロセス②視点導入(情報に視点を加えて問題の本質を探る)
プロセス②は視点導入です。①でクライアントに関する情報を収集したら、お客さんが抱える問題の本質をあぶりだす必要があります。問題の本質とはつまり、一番解決すべき問題=目指すべきビジョンは何か?ということです。
俯瞰して考えてみたり、、第3者の視点で考えてみたり、、既成概念に囚われず考えてみたり、、
様々な角度や深度から視点を導入して考えることが重要です。
住宅メーカーのお仕事に例えると、そもそも何で家を購入する?戸建てではなくて、マンションではないのか?など問題を根底から考え、本当に目指すべき姿を決めるような感じでしょうか?
プロセス③課題設定(問題解決のために、クリアすべき課題を設定する)
プロセス③課題設定で初めて②であぶり出た問題を解決するための具体的な課題解決策を設定します。
佐藤可士和氏はいきなりユニクロやセブンイレブンのロゴを提案しているのではなく、クライアントと度重なる会話をして、本当に解決すべき問題・会社が目指すべきビジョンを考え、そのための課題解決策の1つとしてロゴデザインが出来上がっているのです。
多くの人が①状況把握②視点導入をすっ飛ばして③課題設定を行っているのではないでしょうか?
まとめ
いかがだったでしょうか。超簡単にこの本を読んで私の学びとなった事をまとめてみました。
「佐藤可士和の超整理術」ではユニクロやキリンビールなど普段から見慣れているロゴが生まれたストーリーと一緒に佐藤可士和氏のデザイン思考を非常に分かり易く学べることができます。
個人的にも読む前と読む後では圧倒的にに物事の考え方が変わったので、読んで良かったと思った一書となりました!オススメです!
おすすめ!!!