こんにちは。本日は小早川鳳明氏の「コンサルタント的省力説明術。」を読んだ感想をご紹介します。
著者の小早川氏は外資系企業(デトロイトトーマツコンサルティング)において、国内外の企業買収や企業再建など数多くのプロジェクトをコンサルタントしてきた方です。著者は長年、日本企業や海外企業の役員・一般社員など多くの人と仕事をする中で「仕事がうまく人は『説明力』が高い人」であると述べております。
この本は小早川氏が長年の仕事で感じた「説明力」が高い人の5つの特徴で構成された章立てから、様々なフェーズにおける仕事術を学ぶことができます。
今回では本の中でも私の心に残った箇所・学びとなった箇所を紹介したいと思います。
数多くのプロジェクトを捌く説明力・仕事術が知りたい!
①クリエイティブに考えない【思考法・分析編】
まずは思考法・分析編です。SWOT分析やロジックツリー、4Pなど名前は聞いたことあるようなフレームワークが具体例を踏まえて紹介されています。
思い付きで考えてしまうと事の全容を把握できないため、フレームワークを上手に活用し、まずは全容を把握することが大切と述べられています。まずは大枠の箱を考えて、そのあとから箱の中身「細かい具体例」を埋めていくような感じでしょうか!
②ゼロから作らない。プレゼンは構成が全て【プレゼン編】
まずプレゼンを成功させる仕掛けとして下記5点のポイントがあるようです。
- 出席者の興味やニーズを事前に知る仕掛け
- ミーティングの目的・ゴールの共有化
- 出席者の世界観に寄り添う仕掛け
- 出席者に心の準備をさせる仕掛け
- ミーティング終了後にも興味を持たせ続ける仕掛け
ようは相手の目線で一度考えて、相手にとってのメリットは何か?と一度考えることなのかなと感じました。
最近WEBセミナーが社内外で増えてきているように感じておりますので、セミナーに問わず、出席者の立場で自分の説明を想定してみることは大切であると思います。
③難しいテクニックは使わない。化粧で乗り切る。【資料作成編】
この章では説明資料のコツや具体的アドバイスが非常に多く記載されています。
私の学びとなったのは著者の資料作成のプロセスです。
「資料の構成に迷ったら、まずは伝えたい事を手書きで箇条書きにする!」→「グループ化してそぎ落とす」→「資料としてまとめる」
資料をつくるとなると、いきなりPowerPointやWordを開きがちですが、、、まずは手書きベースで思考を整理するのが大切であると学びとなりました。
④オリジナリティある資料は作らない【定型化編】
「できる人の資料作成は複数の使い慣れたパターンを持っており、状況に合わせて使い分けている」
この章では多くのビジネスマンが作成する資料である議事録とスケジュールの作成方法を紹介しています。
その内、「議事録は3つのパターンを意識すべき」と著者は述べております。なるほど!!
- TODO型→ネクストアクションを共有認識を構築することを重視
- 要点整理型→どのようなテーマについて話し合いされたか理解できる
- 発言録型→一言一句正確にきろくを残すことを重視
議事録なんて今まで何となくで作成していたよ・・・
⑤情報収集の網は広げない【情報入手編】
コンサルタントの仕事は無限大な情報を分析し、企業の関わる課題を解決する策を探し出す仕事ですが、最初の情報収集を手当たり次第に行っているわけではありません。
説明力が低い人は「手当たり次第に情報収集→報告の構成を考える→報告する」という手順です。
対して説明力が高い人は「報告の構成を考える→調査方法を考える→情報収集→報告を実施」という手順で進めています。
やみくもではなく、全体を意識して情報収集することが大事!
まとめ
いかがだったでしょうか。
社会人として働く方であれば、仕事で何かしらの資料を作成する時間は多くあると思います。この本にはそんな資料作成で作業時間を削減しながらも、資料のクオリティを上げるための実践的な仕事術を学ぶことができるかと思います。
私も実際の仕事で試してみよう!と思う事もいくつか見つけることができました。
少しでも興味のある方にとっては読む価値あるかと思います!!