【2022年】世界のおもちゃ(玩具)メーカー
売上ランキング ベスト15
この記事は2022年度の世界のおもちゃ(玩具)メーカーの売上上位15社をまとめた記事です。
※INSIDER MONKEYという海外投資情報サイトの記事を参考に作成しています。
順位 | 企業名 | 本社 | 売上 | 従業員数 | 代表ブランド |
---|---|---|---|---|---|
1 | レゴグループ (The Lego Group) | デンマーク | 約1兆1,655億円 | 18,000人以上 | ・レゴブロック |
2 | バンダイナムコホールディングス (Bandai Namco Holdings) | 日本 | 約9,900億円 | 10,563人 | ・ガンプラ ・たまごっち ・カードダス ・一番くじ |
3 | ハズブロ (Hasbro) | アメリカ | 約8,538億円 | 5,600人 | ・モノポリー(MONOPOLY) ・ジェンガ(Jenga) ・ナーフ |
4 | マテル (Mattel) | アメリカ | 約7,866億円 | 6,000人以上 | ・ウノ(UNO) ・バービー ・ホットウィール(HOT WHEELS) |
5 | MGAエンターテインメント (MGA Entertainment) | アメリカ | 約5,827億円 | 6,000人以上 | ・the Bratz fashion dolls ・LOL Surprise! ・Little Tikes |
6 | スピンマスター (Spin Master) | カナダ | 約2,942億円 | 1,000人以上 | ・PAW Patrol ・Zombaes ・Air Hogs ・爆丸 |
7 | タカラトミー (Tomy Company) | 日本 | 約1,872億円 | 2,476人 | ・トミカ ・プラレール ・リカちゃん ・デュエルマスターズ ・人生ゲーム |
8 | ファンコ (Funko) | アメリカ | 約1,800億円 | 1,000人以上 | ・Funko POP! |
9 | フィッシャープライス (Fisher-Price) | アメリカ | 約1,500億円 | 700人以上 | ・Fisher-Price |
10 | ジンバ・ディッキーグループ (Simba-Dickie Group) | ドイツ | 約1,165億円 | 700人以上 | ・Simba ・DICKIE Toys ・Jada Toys ・SMOBY |
11 | ジャックス・パシフィック (JAKKS Pacific) | アメリカ | 約1,019億円 | 500人以上 | ・AirTitans ・WEEE-DO ・Nintendo action figures |
12 | メガ ブランズ (Mega Brands) | カナダ | 約987億円 | 400人以上 | ・メガブロック(MEGA) |
13 | ポップマート (Pop Mart) | 中国 | 約975億円 | 500人以上 | ・ポップマート(Pop Mart) |
14 | ラベンスバーガー (Ravensburger) | ドイツ | 約946億円 | 400人以上 | ・BRIO |
15 | メリッサ&ダグ (Mellisa & Doug) | アメリカ | 約506億円 | 200人以上 | ・Mellisa & Doug |
※上記は2023年8月23日2:30 UTC のレート(1USD = 145.690JPY)で計算
おもちゃ(玩具)の市場規模
世界のおもちゃ(玩具)市場規模
INSIDER MONKEYによると、世界のおもちゃ市場の市場規模は2021年時点で約20兆円を超えています。
コロナ禍でほとんどの業界が大きなマイナスの影響を受けている中、おもちゃ(玩具)業界は巣ごもり需要を受けて成長したカテゴリが多くありました。
2021年から2028年まで7%の年間平均成長率(CAGR)で、2028年までに約35兆円に達すると予想されており、今後も拡大が見込まれております。
おもちゃの主要輸入国は安定した経済状態と児童人口を有するアメリカ、ドイツ、日本、フランス、イギリスとなっております。
直近の動向として、「kids-at-heart adults(子供の心を持った大人)」=いわゆるKidults(Kid(子供)+Adult(大人)の造語)がおもちゃ(玩具)業界の売上に貢献していることが分かっています。
玩具協会の調査によると、成人の回答者の58%が、組み立てキット、ボードゲーム、収集品などのおもちゃやゲームを自分用に購入したことがあると回答しており、おもちゃの販売が特定の年齢層に限定されていないことが顕著になってきております。
複数のおもちゃメーカーが、80年代から90年代に育った人の子供時代に大好きだったキャラクターやゲームに関する商品を販売しておりKidultsのハートを射止めているようです。
日本のおもちゃ(玩具)市場規模
日本玩具協会によると、2022年度の日本国内におけるおもちゃ(玩具)市場規模は9,525億円で、前年度比106.7%となっております。
直近5年の市場規模推移は以下の通りです。
市場規模は拡大している一方で、0-15歳人口は年々減少しており少子化が進行していることが分かります。
年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
---|---|---|---|---|---|
市場規模(百万円) | 836,981 | 814,413 | 824,445 | 892,613 | 952,502 |
0-15歳人口(千人) | 15,415 | 15,210 | 15,032 | 14,784 | 14,503 |
前年比(%) | 104.6% | 97.3% | 101.2% | 108.2% | 106.7% |
2022年度は玩具売上が過去最高を更新しておりますが、その最大の要因は、「ポケモンカード」や「ONE PIECEカード」を中心にここ数年にわたって市場拡大が著しいカードゲーム / トレーディングカードが前年より572億円プラスと大きく伸長し2349億円市場になったことと、ガンプラが牽引するプラモデル、並びにフィギュア、鉄道模型の好調によりホビー市場がさらに伸びたことによるものです。
世界の動向と同じく、日本でもロングセラーブランドの2世代化、3世代化が進んでいることもあって、玩具の大人市場はますます広がっており、少子化のなかでも玩具市場はさらなる拡大を見せております。
カテゴリ別の市場規模構成は上記の通りで、カードゲーム/トレーディングカード・知育/教育・ホビー(プラモデル・フィギュアなど)が市場の多くを占めています。
ランキング上位企業紹介
1位 レゴグループ (The LEGO Group)
企業名 | レゴグループ (The Lego Group) |
本社 | デンマーク |
設立 | 1934年 |
従業員数 | 18,000人以上(2022年) |
売上高 | 約1兆1,655億円(2022年) |
代表ブランド | ・LEGO |
1位は1934年にデンマークで設立されたレゴグループです。
社名のLEGOは「よく遊べ」を意味するデンマーク語「leg godt」から由来し、言わずと知れたブロック玩具「LEGO」を製造・販売するメーカーです。
2位 バンダイナムコホールディングス
企業名 | バンダイナムコホールディングス |
本社 | 日本 |
設立 | 2005年(合併) |
従業員数 | 10,563人(2022年) |
売上高 | 約9,900億円(2022年) |
代表ブランド | ・ガンプラ ・たまごっち ・カードダス ・一番くじ ・ガシャポン ・超合金 |
2位は日本企業であるバンダイナムコホールディングスです。
前身となる企業8社(旧バンダイ・旧ポピー・バンダイ模型・マミート・セレンテなど)が合同して設立したバンダイ、キャラクター版権事業・プライズ事業などを手掛けるバンプレスト、家庭用/業務用ゲーム大手企業の一つであるバンダイナムコエンターテインメント、テーマパーク・アミューズメント施設の運営を行うバンダイナムコアミューズメントが中心となって形成しているグループです。
玩具・模型を中心としたトイホビー事業、家庭用ゲーム・スマホアプリゲーム・アーケードゲームを中心としたゲーム事業、映像・音楽ソフト・イベント興行・アニメ制作を中心とした映像・音楽事業を中核事業とした国内最大手企業です。
3位 ハズブロ (Hasbro)
企業名 | ハズブロ (Hasbro) |
本社 | アメリカ |
設立 | 1923年 |
従業員数 | 5,600人(2022年) |
売上高 | 約8,538億円(2022年) |
代表ブランド | ・モノポリー(MONOPOLY) ・ジェンガ(Jenga) ・ナーフ(NERF) ・TRANSFORMERS ・PLAY-DOH ・PEPPA PIG |
3位は1923年にアメリカで設立されたハズブロです。
ハズブロ(Hasbro)社は大ヒットボードゲームのモノポリー(MONOPOLY)で広く知られています。
また、人気のおもちゃの銃「ナーフ(NERF)」は、ハスブロの最も有名な子会社で、ナーフの価値は2022年時点で約4億6,000万ドルと評価されています。